【漫画ネタバレ】第127話 幻獣のような斑点模様、ミラーボールの下【BEASTARS】
――上流階級の肉食獣は肉を食べることに関心など持たない。特にメスは――
ジャッカルの女社長のウツギ。
彼女は肉食獣でありながら、肉に興味がない。
それどころか、裏市を低俗とすら思っている。
そんな彼女は一匹で飲む。いや、飲まなくてはいけない。
酔いが回ったウツギが向かったところは――
そこは月末に開かれる、上流階級の獣のためのパーティーだった。
お決まりのカフェで合言葉をいい、地下に通される。
アルコール検査と体臭による会員証明。
入念なチェック。その先に待っていたのは『仮面夜行会』秘密のパーティーだ。
ここでは、皆が自分の種族を捨てて、仮面をかぶってなんにでもなれる。
ウツギはシマウマの頭を選んだ。
肉食獣は草食獣を装う代わりに食肉衝動を起こさないようしこたま酒を飲まなくてはいけない。
ここでは社長という肩書きも関係なく、女は男を愛すべきという決まりもない。
潜入中のレゴシとヤフヤ。レゴシが選んだのは鹿のマスクだ。
メス同士でいちゃつくウツギとシマウマの女の子を見て、「完全に無法地帯」と引きぎみなレゴシ。
私語厳禁と言ったのに、レゴシに苛立つヤフヤ。
レゴシとヤフヤはメロンを探しに来ていた。
仮面夜行会は象牙売買の組織が主催者として金を出している。
主催者なら必ず姿を表すはず。そう考えたヤフヤはレゴシに協力させ潜入することに。
「草食獣と肉食獣」思うところがあるレゴシ。
「悪い獣なんですか」とヤフヤに訪ねる。
ヤフヤは、ウサギと恋中にあるレゴシだからこそこのミッションを頼んだらしい。
肉食と草食が愛し合った結果を見ておけとレゴシに言い聞かせる。
「酒に酔った肉食獣と刺激を求める草食獣」
「種族のしがらみから解放された大人は食肉より恐ろしい衝動にかられる可能性がある」
「道徳も倫理も歪んだこのパーティーにまずは自分が飲まれないことだ」
夜は過ぎていく。