こっこにゃんのお部屋

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【漫画ネタバレ】第140話 トラジェディーにおける演技指導【BEASTARS】

レゴシはナマケモノの会話を盗み聞きしながら、メロンに抱き締められて話しているような感覚になる。
ナマケモノは大切な相手ほど、返事に時間をかける。店員の言う通り12時間前にメロンが彼に話しかけていたなら、二匹の新密度は相当だ。
内容もどうやら、かなりナマケモノに本音を打ち明けているようだ。
ナマケモノの「あなたに一匹でも理解者がいればいいのですが…」という言葉で、レゴシははっとした表情になる。
その頃、コアラの彫師がレゴシの腕にタトゥーを彫り終わった。
ナマケモノの彫師は最後に、海でメロンが心を癒しているというようなことを話す。

海にやって来たレゴシ。メロンは海を見て何を思うのか、考える。
メロンの言葉やレアノの言葉を思い出すレゴシ。
母とメロンを重ねるわけではないけど、ハーフとして生まれて苦しんでいるメロンを悪として扱うことはできない。
レゴシは海を見ながら、ハルちゃんと話したいと思う。
701号室のみんなと海水浴しながら泳ぎたいとも思う。
セブンさんも一緒に、サグワンさんと沖まで出て故郷を案内してもらいたいとも思う。
レゴシは、自分が結構明るくなっていることに気づく。
そして、一匹でも海を見ているかもしれないメロンの理解者になれるとは思わないが、もっと彼のことを知りたいと思う。

その瞬間、レゴシは耳を撃たれた。
飛び散る血。なんとメロンとシシ組の登場だ。
「ねぇ君!!僕の理解者になってくれますかぁ~!?」
実はメロンはしばらく前からレゴシに追われていることに気付いており、ナマケモノとの会話でわざと演技をして、レゴシを海に誘い出したのだ。
大笑いするメロンに、悪は本当にあると思うレゴシ。
「お前らで食っていいよこいつ」とシシ組の部下たちに言い残してどこかへ行くメロン。
「こいつの夏の奇襲からシシ組の運命は狂いだしたんだ」と憎らしそうに言うミーゲル。
「シシ組が落ちぶれた元凶だ 食えるかこんな疫病神」
「まぁでもこいつがいなければ俺たちルイには出会わなかった…」と言うアガタに、
「それとこれとは別だ!」と別のライオンが怒る。
足をセメントで固められ、海に落とされそうになるレゴシ。
それは水嫌いのネコ科がもっとも恐れる死に方だった。