こっこにゃんのお部屋

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【漫画ネタバレ】第132話 あなたの声で呼ばれるとまるで戒名のようで【BEASTARS】

アガタの手の甲に突き刺したフォークを踏みつけ、部外者をさっさと俺の前に出せと言うメロン。
隠れていたルイは「万事休すだ行くしかない」と立ち上がる。
その時、なんとミーゲルが「部外者を連れ込んだのは俺です」と名乗り出る。
ミーゲルは、ルイの抜け落ちた角をメロンに見せた。
「ボスの言いつけを破り…つい欲に駆られて裏市で身売りしていた鹿を喰っちまいました」
嘘だとばれようがばれまいが殺されると、ミーゲルの身を案じるフリー。
「肉食獣というのはただただ愚かな生き物です…草食肉食のハーフであるあなたは完全生物ですが、俺はしがないライオン」ひたすら自分を卑下するミーゲルに、メロンは気分が良くなったのか「次はないぞ」と見逃す。
ルイが帰り道に聞いた話によると、裏市も平等思想が広まっているそうだ。
肉食獣の絶対的覇権は裏市でも弱まっている。
肉食草食ハーフであるメロンをボスにすることで、シシ組のイメージをよくしてビジネスを円滑にしているのだ。
ルイはそれに疑問を持つ。平等というなら、ライオンは堂々と強くていいはず。それに肉食獣が肉を食うことは誰にも責められることじゃない。
その言葉に、シシ組のライオンたちはルイにまたボスとして戻ってきてほしいと言う。
ルイは、無理だと答える。「お前たちがシシ組を抜ける方が現実的じゃないか」と言う。
しかし、彼らは生まれも育ちも裏市で、シシ組を抜けたら生きる術がない。
「すっかり情けなくなっちまったんだよ俺たち」とフリー。
ルイは、シシ組の皆を助けたいと思う。しかし俺に何ができる?と思う。
レゴシならメロンを一発KOでもしていただろうか、と考える。

場面変わって、病院で目覚めたレゴシ。
記憶も残っているし、体もちゃんと動くようだ。
とりあえず誰か呼ばないと、と振り向く。そこには、チューブを全身に繋がれた自分が横たわっていた。
チューブに触れてみるレゴシ。しかしすり抜けてしまう。幽体離脱していたのだ。
死ぬのか俺…と思うレゴシに「諦めるの早すぎじゃない?」と誰かの声。
振り向くとメスの狼が立っていた。レゴシの母親のようだ。

感想
アガタもルイもミーゲルもなんともなくて良かった。
草食肉食平等の本当の意味ってなんだろう?と考えてしまうね。
草食獣が肉食獣によって命を脅かされているなら、それは平等とはいえない。
しかし、肉食獣は肉を食べるのが当たり前だ。
やっぱり、死肉を合法化だろうか?肉と全く同じ見た目や食感、成分の何かを作り出すとか?東京喰種みたいに。
しかし、メロンよりましな草食獣っていないものか?金に目がくらんでシシ組に協力する草食獣ならいくらでもいそうなものだけど。

レゴシママが登場したことだし、これから自殺や育児放棄の理由とか明らかになっていくのかな。
レゴシママは体の一部に爬虫類の特徴があって、そこを包帯とかで隠していたけどそれが夫にばれて、夫婦仲悪化→精神病んで育児放棄から自殺かな、とか思っているけど。
来週が楽しみだ。