こっこにゃんのお部屋

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【漫画ネタバレ】第124話 絵の具 混色するほど黒ずむ【BEASTARS】

何者かが大きなカップを差し出している。
それを受け取ったのは大きな象。ここはカウンセリングルームだった。
マスクをしたガゼルのカウンセラーが言う。
「ここのカウンセリングルームはあなた方象にサイズを合わせています。私はすべての大型草食獣に敬意を示しています」
敬意と聞いて、象の患者が話し出す。
「それと履き違えているのか、他の種族は僕ら象に畏怖の目を向けてくる。用心しながら歩いても僕の回りには半径1mの円が出来るし、少しでも早い動きをすると天才でも起きたみたいに皆、避難し出す」
「強い生物同士だから象のカウンセラーは肉食獣が多いが、象を強いと形容するのは安直すぎませんか。だから同じ草食獣の先生とお話しできてうれしい」
ガゼルのカウンセラーは、象牙に優しく触れながら言う。
「あなたたちの体は大きくたくさんの感情を蓄積できるように見えがちだが、心の容量はみんな等しくちっぽけなものです。ストレスをありったけ吐き出してください」
その言葉に象の患者は涙する。先生に出会えて本当に良かったと言う象の患者。

その頃、小動物がなにかをヤフヤに報告していた。
象牙のない大量の象の頭蓋骨。犯人は若い草食獣らしい。
麻酔銃で連行して悪事を吐かせよう、とヤフヤ。
コレクションや薬の材料など、象牙は裏の商売の標的になりやすい。
しかし、大きな象相手に首を掻き切るのは肉食獣でも大変だ。
一匹の草食獣がなんの目的でそんなリスクを犯すのか。

ガゼルのカウンセラーは、象の患者に心のガードマンが必要だと勧める。そして、「僕に身を委ねてください」と、注射器を向けた。
その瞬間、背後にヤフヤが現れ、麻酔銃を突きつけた。
しらを切るカウンセラーに、象の患者はヤフヤの前に立ちふさがる。
ヤフヤが「君を助けに来た」と説明しても、象の患者は信じない。
「しがないカウンセラーをこんなにかばってくれて感激です」カウンセラーは象の患者を抱き締める。
そして、「胸を打つというよりはこんな風にハートを射抜かれました」と、注射器で象の心臓を一突きする。
「草食獣に二発の麻酔銃は殺しかねない。チャンスは一発だけだ」
すぐに麻酔銃で撃たれるカウンセラーだが、「一発では私には効かない」と針を抜き取ってしまう。
「草食獣の肉を食べることなど興味ないが、この狩猟本能に似た殺戮衝動は抑えがたい」
ガゼルのカウンセラーがマスクを外す。口には牙が並んでいた。
彼はメロン。ヒョウとガゼルのハーフだった。
「愛の失敗作による復讐を始める」メロンは窓から逃げていった。

感想
象は草食獣でもそういう悩みがあるのか。確かにあの大きさだと、踏み潰されたら…とか考えてしまうね。
しかし、メロンの外見…。クォーターのレゴシは毒耐性+ただ大きいだけだし、ハーフのレゴシ母も顔だけ見た感じだと普通っぽいけど…。
それともレゴシ母は毒持ちだったり、トカゲの尻尾が生えてたりするのだろうか?
その辺りが自殺理由に絡んできそう。